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2020年08月26日

老いのパラダイムシフト

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こんにちは、兵庫県伊丹市の西田鍼灸療院です。伊丹市内を中心に尼崎市・豊中市をはじめとする阪神・北摂地区の患者様のお身体の悩みを「根本改善」に導く「根本治療」の鍼灸を提供しております。

 

進化生物学者リチャード・ドーキンスは『利己的な遺伝子』の中で、「生物の個体は遺伝子の乗り物」であると喝破した。

その意味で生物にとって生殖活動で子孫を残すことが極めて大きな意味を持つ。

自然界では通常、生物は生殖能力を失ったと同時にその生を終える。

しかし、我々人間はその限りではない。

 

高齢者が生かされている意義は何かといえば、培った知識や経験を「次世代のため」に役立てるというのがその答えになる。

 

生々しい生殖活動ができなくなるのが老いというものである。

そこで直接的な生殖活動ができなくても、次世代のためにに働くことーこれを広い意味での生殖活動と考えたい。

 

つまり、老いの意味を生物的生殖から社会的生殖へのパラダイムシフトだと捉えたい。

 

社会的生殖を具体的にいえば、

「高齢者は子育てを支援し、若者が子供を作りたくなる環境を整備する。

身体も脳もよく使い、自立した生活をして老化を遅らせ、必要になったら互いに介護につとめ、医療費・介護費を抑制し、そうすることにより、出来るだけ次世代の足を引っ張らないようにする」

 

そのためには、健康であることが大前提である。

大事なことは平均寿命よりも健康寿命で、「健康寿命を延ばすには働くことが一番いい」と当院は考えている。

なぜ働くことが一番いいのか。

それは規則的な生活をもたらし、かつ頭と身体を使い続けるからである。

「働かなくても規則正しく運動すればいいだろう」

そんな反論をする人がいるかもしれないが、人間は怠け者なのですぐにサボる。

散歩を日課にしていても、大雨の降った日は家にこもってしまい、誰も運動なんかしない。

でも仕事をしていたら大雨でも仕事に行き、身体も頭も使う。

仕事は仕組みとしてサボれないのが素晴らしいところ!

だから健康寿命が延びるという訳だ。

 

「老後はもう仕事はせず、のんびり過ごそう」

そんな人もいるかもしれない。

各人の好みなのでそれはそれで結構。

ただし、「仕事をせずのんびり」は寝たきり老人への道である。

 

楽しい人生を送るためには行動しなければならない、そのための勉強や学びは一生続ける必要があり、そのことこそが「社会的生殖活動」の根幹である。

 

これからも当院は、「社会的生殖活動」即ち、「次世代の役に立ち」、「次世代を健全に育成する」ために「次世代のために働く」方々の健康サポートを担って、社会全体の健康寿命の延長に“生涯現役”でお役に立ちたいと思っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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