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2020年05月27日

初心、忘るべからず

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こんにちは、兵庫県伊丹市の西田鍼灸療院です。伊丹市内を中心に、尼崎市・豊中市をはじめとする阪神・北摂地区の患者様のお身体の悩みを「根本改善」に導く「根本治療」の鍼灸を提供しております。

「初心、忘るべからず」は能の大成者・世阿弥が残した有名な言葉で、今でも広く人口に膾炙している。

「何事においても、始めた頃の新鮮な謙虚で真剣な気持ちを持ち続けなければならない」という、馴れから来る慢心を戒めるものと解釈されているが、本来の意味はそうではない。

初心の「初」は、「衣」と「刀」から成り立っている。

着物を作る時に、布地に最初に鋏(ハサミ)を入れること、それが「初」である。

着物を作る時には、それがどんなに美しい生地であっても、躊躇わずそこに鋏を入れなければならない。

それと同じように、人は変化しようとする時、どんなに辛くとも自分自身に鋏を入れ、過去の自分を切り捨てなければならない。

そのように過去をどんどん切っていきながら、変化し続けなければならない。

その教えが、この言葉の本意である。

常に変化し続けるのが、学びである。

自分の技量を見て、それを「良い」と思った地点で、進化することを止めていることを意味する。

足を踏み入れた途端に、終わりのない「初心」、即ち変化の世界に投げ込まれた自分に「良し」ということもなければ、「褒める」こともしない。

自分が今いる地点を基準に、それへの到達具合で良し悪しを判定しない。

世阿弥はこんな言葉も残している。

「いのちには終わりあり、能には果てあるべからず」と…。

客観的に見れば、命はいつか終わりを迎えるが、常なる「初心」、即ち変化・進化を目指すものならば、主観的な自分にとっての人生に終わりはない。

それが、この言葉の真意ではないかと当院は考える。

人は生きている限り人であり、人である限り、その人生に果てはない。

当院は、無限の修行者である。

 

 

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