2021年07月18日
水の飲み過ぎに注意
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コロナ禍でマスク着用必須の中迎える夏本番、熱中症予防ための水分補給が欠かせないが、必要以上に水を飲み過ぎると体内の塩分が薄まり、頭痛や吐き気、痙攣などを起こすことがある。
そこで今回は、適切な水分補給の方法を探りたい。
水を連日に渡り大量に飲み過ぎると、体内で塩の成分であるナトリウムの濃度が低下する。
正常値を超えて低くなると、水分が濃度の薄いところから濃い方に移る浸透圧の変化で、細胞の外から内に水分が移動して膨らみ様々な不快な症状が起こる。
これを、「低ナトリウム血症」という。
症状は疲労感、手足のしびれ、頭痛、食欲不振、吐き気など。さらに進むと、痙攣や意識障害、最悪の場合には呼吸困難を起こして死に至る。
健康な人が重症化することは稀とはいえ、多量の汗をかいた際に正しく水分と塩分の補給をしなければ、「低ナトリウム血症」を起こす可能性はある。
特に暑さに慣れていない状態で急激に大量に汗をかくと、ナトリウムが多く失われ危険度が高まる。
例えば在宅勤務などでエアコンの効いた部屋に長時間いた後に、暑い戸外で運動をしたりする場合は注意が必要である。
熱中症予防として水分補給を頻繁にしていたら気分が悪くなったという人に、朝食を取っていないケースが目立つ。
日本人は基本的に塩分の摂取量が多いので、普通に食事をとっていればナトリウム不足なることは少ないが、食事を抜いて水分ばかり摂取することで体液や血液のナトリウム濃度の低下させ、「低ナトリウム血症」を引き起こす。
「低ナトリウム血症」の厄介な点は、症状が熱中症と似ていることだ。
熱中症への処置では水分を多くとらせるのに対し、水の飲み過ぎによる「低ナトリウム血症」ではまず飲水制限が基本となる。
正反対の処置となるため、間違った応急手当てで症状を悪化させないよう注意が必要だ。
「体温が高くなく、水分補給を頻繁にしていたのなら、低ナトリウム血症の可能性があることを忘れずに」と注意喚起したい!
熱中症、低ナトリウム血症、いずれも予防には体内の水分量を一定に保つための水分補給が肝要で、気温状況や個人差もあるが、1日に1・5リットル前後を目安にすれば良い。
暑い夏はしばらく続く。熱中症予防で水分補給する際は取りすぎに注意し、塩分の摂取にも心を砕いて頂きたい!
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