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2021年06月21日

「貧乏ゆすり」の効用

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こんにちは、兵庫県伊丹市の西田鍼灸療院です。伊丹市内を中心に尼崎市・豊中市をはじめとする阪神・北摂地区の患者様のお身体の悩みを「根本改善」に導く「根本治療」の鍼灸を提供しております。

 

今回のブログでは「 貧乏ゆすり」が、変形性股関節症の改善に役立つことがある、という話題を提供したい!

 

人間の身体の中で最も大きな関節である股関節は、体の中心部(骨盤)と足の付け根(大腿骨)を繋いで、重い上半身を支え、さらには体を屈曲させ、足を前後左右、様々な方向に動かす役割を担っているために日常的に大きな負荷がかかっている。それ故に、股関節の痛みに悩む人の数は多く、これまで当院も多くの患者様の施術を行なってきた。

 

股関節痛の原因として最も多いのが、変形性股関節症である。

変形性股関節症は一般的に、股関節の関節軟骨が日常生活を送る中で少しずつすり減り、関節が次第に変形し、炎症を起こし、痛みが生じる病気である。

したがって、股関節を長期間使っている高齢者ほど発症しやすいという特徴がある。

また、我が国では女性に多く発症し、女性の発症率は、男性の5倍以上だとするものがある。

 

「貧乏ゆすり」というと、悪い癖の典型と思われがちだが医学的には変形性股関節症の改善に役立つことがある。

 

変形性股関節症に対する貧乏ゆすり療法は“ジグリング”と呼ばれる。

ジグリングは、貧乏ゆすりの名前の通り「椅子に座って爪先を床につけたまま、かかとを上下に小刻みに動かす」だけの運動である。

この運動で効果があった患者の経過はまず、股関節の痛みが軽減し、さらに6カ月から数年するとレントゲン画像上の変化(関節の隙間の拡大)が現れる。

関節の隙間が拡大したということはこの場所に(完全な正常軟骨ではないが)軟骨が再生したことを意味する。

軟骨が再生される仕組みははっきり解明されているわけではないが、小刻みに持続的に動かすことにより関節液の循環が良くなり、軟骨に栄養が供給され易くなるためと考えられている。

 

ただし、ジグリングは変形性股関節症の患者様全てに効果があるわけでなく、安静時でも痛みを強く訴える者には効果が少ないようである。

 

ジグリングはまだエビデンス(医学的証拠)が乏しいため、変形性股関節症の治療の補助として行うのが適当だが、副作用も無く、いつでもどこでも簡単にできるので、試す価値は大いにあると思う。

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