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2021年04月01日

人生の大出発

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こんにちは、兵庫県伊丹市の西田鍼灸療院です。伊丹市内を中心に尼崎市・豊中市をはじめとする阪神・北摂地区の患者様のお身体の悩みを「根本改善」に導く「根本治療」の鍼灸を提供しております。


 

新年度を迎え、是非、お薦めしたい本がある。

それは、「青年の思索のために」下村湖人著(ごま書房新社)。

 

本書は、教育者であり、名作「次郎物語」の著者でもある下村湖人が、自らの経験に裏打ちされた生きることの真理を余すことなく開陳したもの。

 

長らく絶版で読むことが叶わなかったが、昨年夏、復刊されたことを機に当院も読み、深い感銘を受け、さらに満開の桜のもと再読し、その感をより

強くした。

 

人は誰しも、一生に何度か大転機となる『大出発』を経験する。

大出発の時期と回数は、人によって必ずしも一様ではない。

しかし、すべての人は、少なくとも三度の大出発の時期を持っていると見なければならない。

その第一は出生の時、第二は青年期、そして第三は臨終である。

 

この中で、最も我々にとって大切なのは、何と言っても生と死との間にある大出発、すなわち青年期の大出発でなければならない。

 

青年期は、出生時の無自覚から十分に覚めきって、自分自身で一切の責任を負いながら人生の方向を定めねばならないし、また、自分がその気になりさえすれば、どうにでもなる方向を向け変えることができる。

 

そして、生まれた時の大出発と死ぬ時の大出発とを有意義にするのも、無意義にするのも大抵はこの青年期の大出発の如何によって定まるものである。

その点から言って、青年期の大出発こそ、人間一生の中軸をなすもので、出発の中の出発と言わねばならない。

 

春は、進学、就職の時期。

今年も多くの若者が新天地へと旅立つ。

いみじくも、本日(四月一日)は、多くの企業で入社式が行われる。

本書をそんな青年期の大出発を迎え、期待と不安に胸を弾ませる若者に贈りたい。

 

「人の顔さえ見ると何か教えようとする人がある。そういう人からは大抵何も学ぶべきものはない。人の顔さえ見ると何か学ぼうとする人がある。そういう人にはほとんど何も教えてやることはない」

これは本書の中で、最も当院の胸に突き刺さった言葉だ。

本書を手に取れば、読み手は随所に、こんな著者から放たれる痛烈に苦い言葉の良薬に出会うことになる。

本書を、人生の処方箋として折々に役立てていただくために、座右に置くことを強くお薦めする。

 

世界的なパンデミックの最中でも、始まりの季節には希望がある。

自分たちがどうやってここまで来られたかを振り返り、私たちは共同体として互いに支えあって生きていることを再認識しながら読み進めてもらいたい。

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