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2021年02月02日

念(おも)い

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こんにちは、兵庫県伊丹市の西田鍼灸療院です。伊丹市内を中心に尼崎市・豊中市をはじめとする阪神・北摂地区の患者様のお身体の悩みを「根本改善」に導く「根本治療」の鍼灸を提供しております。

 

世の中では様々なことが呼吸的に行われている。

例えば、話すという行為は呼吸の深度によって性質を変える。

一人で話すことを「独語」という。

誰かと言葉を交わすことを「会話」という。

そして、深いところでつながりながら言葉や経験の深みを探るのが「対話」である。

 

どんなに多く言葉を交わしても、互いの呼吸が合わなければ「会話」に留まり、「対話」にはならない。

「対話」は、互いの呼吸の共鳴から始まる。

 

奇妙なもので「会話」は、互いが一方的に話していてもどうにか成り立つ。

時折、カフェなどで隣りの人の声がどうしても耳に入ってくることがある。

大きな声で、楽しそうに話しているのだが、よく聞いてみるとそれぞれが好きなことを話しているだけで、接点がほとんどない場合が少なくない。

相手が受け止めていようがいまいが関係なく、ひたすら近況を話している。

こうしたことをどんなに繰り返しても、決して「対話」にはならない。

「対話」は、話者が自分の言いたいことを話したときに始まるのではなく、相手の“おもい”を受け止めたところに始まる。

 

“おもい”とひらがなで書いたのは、「対話」が始まるとき、我々が受容しなければならないのは、言葉にできる“思い”や“想い”だけでなく、その人の心の深いところにあって、本人すらその全貌を知らない“念(おも)い”が、おぼろげながらにでも感じられなくてはならないからである。

 

「対話」において人が、どうにかして相手に伝えたいと願うのは、言葉になる事象よりも、むしろ、言葉にならない「念い」なのではあるまいか。

 

本院は「施術」という営みも対話的におこれなければならない、と考えている。

 

それは相手が語る“念い”を受け止めるだけでなく、その言葉を受けて自らの内面に生起した“念い”を「施術」に反映させることに他ならない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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