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2020年10月21日

腰痛の新常識(=常識を疑う)

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こんにちは、兵庫県伊丹市の西田鍼灸療院です。伊丹市内を中心に尼崎市豊中市をはじめとする阪神・北摂地区の患者様のお身体の悩みを「根本改善」に導く「根本治療」の鍼灸を提供しております。

 

腰痛は悩んでいる人が多いせいなのか、様々な「腰痛」の原因がまことしやかに語られる。

骨盤の歪み、背骨の歪曲、悪い姿勢、ヘルニア、筋肉減少……聞き覚えのある“原因”が恐らく複数あるはずである。

 

しかし、こうした構造的な問題が腰痛と強く関連しているというのは、あまり高いエビデンス(科学的証拠)で証明されているわけではない。

 

例えば、街中で腰が直角に近いほど曲がっているお年寄りが押し車を押して歩いているのを見かけるが、背骨の歪曲が腰痛につながるのであれば激痛で歩けないはずであるが、こうしたお年寄りには痛みを感じていない人も少なくない。

 

動物の体の順応力は侮れない。

例え元の形から大きく変わってしまっても、その状態で問題なく動けるよう、周囲の筋肉などが最適化されているのである。

 

悪い姿勢というのもいかにも腰に負担がかかりかかりそうではあるが、それを言うなら「同じ姿勢を保ち続けること」の方が腰痛を招く。

猫背でも反り腰でも頻繁に立ち上がったり姿勢を変えたりと、動きの多い人は腰痛になりにくい。

逆にいくら姿勢が良くても、ずっと同じ姿勢で座り続けている人は腰痛になりやすい!

当院では患者様の見た目の印象を上げたいという要望に対してはいい姿勢のコツを提示するが、むしろ「姿勢が悪いから腰痛が治らない」という思い込みを外すことに注力している。

 

ヘルニアは椎間板から髄核 と呼ばれる部位が飛び出している状態だが、飛び出た髄核が神経を圧迫して足や指先に痺れを生じさせるが、それにより腰に痛みが生じるケースは限定的である。

 

加齢との関連から筋肉の減少も腰痛の原因と考えられることも多い。

「歳を重ねると、腰を支える筋肉が減ったり、骨が歪んだりして腰痛が起こるのは仕方ない」と思い込んで、多くの方が勝手に腰痛の原因を作り出している。

 

加齢により筋肉が減少しやすいのも事実であり、高齢者で慢性の腰痛を訴える方も多いのだが、加齢による筋肉減少と腰痛になることとの間に明確な関連性は認められていない。

 

当院を受療される患者様の中で、加齢と共に間違った医療情報に触れたり、専門家によって言っている事が違うという経験を重ねる内にネガティブな考え方が強まり、腰痛を慢性化させてしまう方が非常に多いように思う。

 

巷の情報は、玉石混淆(こんこう)。

インターネットの健康情報には信用出来ないものも多く、間違った情報が腰痛の改善を遠ざけることも珍しくない。

 

向き合うべきは発信源不明の情報ではなく、自分自身の身体。

そう考えて周りで言われていることはあまり気にせず、腰痛のマネジメントは自分自身で取り組むとの強い信念を持って立ち向かっていただきたい!

 

当院も惜しみなくそのサポートに取り組みたい!

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