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2020年10月11日

ワイルドネスを活かす

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こんにちは、兵庫県伊丹市の西田鍼灸療院です。伊丹市内を中心に尼崎市・豊中市をはじめとする阪神・北摂地区の患者様のお身体の悩みを「根本改善」に導く「根本治療」の鍼灸を提供しております。

 

人間が生きていく中で背負ってている課題は、なかなか本人に自覚されないものである。

あるいは少し意識されかかっていても、仕事が大事とか、家族のことが気になってとか、毎日毎日の多忙の中に埋没されていくことが多い。

そのような時、この課題を知らしめるために身体が何らかの問題を引き起こすことが多い。

といっても、これは無意識のうち進行し、身体には自分自身のために問題を起こすなどという自覚は毛頭無い。

それ故に立ち止まって、このような発想で自分の身体に向き合うことが重要になると思われる。

だんだんと自分の生き方そのものが意識に上り、これまで背負ってきている歴史の中に、解決しなくてはならぬ課題が存在していることが、明らかにになることもある。

人間誰しも取り組んでいかねばならぬ課題を抱えているものであり、それと取り組まずに逃げてばかりいるのもどうかと思うが、それと取り組んでいるいる間に少しぐらい健康を崩したとしても悪いなどと即断できるものでもない。

健康の問題を通じて自分の取り組むべき課題のあることに気付き、それと対決していくと考えるべきである。

 

その解決手段としてしばしば取られるものに身体に対する「過保護」が挙げられる。

自分の健康の一番の理解者は自らであるとの強い信念からとにかく構いすぎる。

常に構うことを優先する結果、反省すべき点を見い出すのに忙しい。

それは、過剰な放任と過剰な愛情という二律背反の形を取ることが多い。

常に構うことを優先する結果、反省すべき点を見い出すのに何かと忙しいので手抜きをした分だけ放任したり、庇ってばかりいる。

 

現代人は自分の身体を良き「家畜」にしようとしてないか反省してみる必要がある。

近代になってテクノロジーが余りにも発展し、人間は「こうすればこうなる」という考え方になり、それを駆使することによって、物事をコントロールし、自分の意のままに動かせることを知った。

これが余りにも効果的で便利なので、人間の人生観の全体をテクノロジー的発想が支配するようになったと思われる。

 

つまり「もの」をコントロールするようにして、動物のなかの「家畜」なるものをコントロールすることを覚えたのみならず、人間が自分自身をコントロールしようとし始めたのである。

その一番やりやすい対象として自分の身体をコントロールして「健康」を作り上げようとした。

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ここにいう「家畜」なるもの対極に位置するもの は「ワイルドなるもの=ワイルドネス」だ。

人間も自然の産物であることを忘れてはならない。

誰しもその中に「ワイルドネス」を持っている。

ここでいうワイルドは荒々しく無茶苦茶であるとか、暴力的であることと同義であると考えるのは早計で、野に咲く花や、それに飛び交う蝶もワイルドであるし、アフリカの荒野を疾走するライオンもワイルドである。

ワイルドな優しさというものもあるのだ。

人間はワイルドなものから距離をとって生きることに成功して、今日の文明を築いてきた。

ところが、人間が下手に文明化すると「ワイルドネス」を内に持っていることを忘れる。

あるいは、ワイルドなものとの接触を失ってしまう。

しかし、人間は「人工物」ではない。

人間が“生きている”というのは、「ワイルドな部分=ワイルドネス」も持っているということではなかろうか。

 

テクノロジーを駆使し、その結果を享受しつつ、尚且つ「ワイルドネス」を自分の中で生かしていくのかというのが現代を生きる我々に突きつけられた喫緊の課題である。

 

東洋の医学が謳う「人間本来が持つ自然治癒力」とは、この「ワイルドネス」に他ならない。

ワイルドネスの賦活こそが「根本改善」に導く道である。

その観点から東洋医学、とりわけ「根本改善」に導く「根本治療」の鍼灸を提供する当院への期待が否が応でも高まる所以である。

 

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