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2020年09月23日

ワンフィンガーサイン

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こんにちは、兵庫県伊丹市の西田鍼灸療院です。伊丹市内を中心に尼崎市豊中市をはじめとする阪神・北摂地区の患者様のお身体の悩みを「根本改善」に導く「根本治療」の鍼灸を提供しております。

 

痛みを慢性化させてしまいやすい人には、ある特徴が見受けられる。

 

「どこが痛いか」と問われると、「この辺りが全体的に痛い」などと曖昧な範囲を示したり、聞かれるたびに「この辺が痛い」と示す場所が変わったりする傾向がある。

 

肉体的な不具合だけが原因で痛みがある場合の多くは、痛い場所を聞かれると「ここ」とピンポイントで指差すことができる。

また、聞かれるタイミングによって痛い場所が変わることもない(ただし内科的疾患から生じる痛みは除く)。

 

一方で当院を受療される患者様の中には、「この辺りが全体的に痛い」と広い範囲を手のひらを当てて示したり、「昨日まではここが痛かったが、今はここが痛い」と痛みの場所が変わったり、痛みのある場所が複数あったりする。

 

このように痛みの場所が特定できない・痛みの場所が一定ではないというのは、精神的な要因が少なからず関係している可能性がある。

 

この「肉体的な問題は小さいのに痛い」という状態こそ、痛みの慢性化に繋がりやすい状態である。

 

「もう以前のように暮らせない」、「もっと悪化するかもしれない」、「この痛みによって将来、深刻なことが起こるのではないか」といった強い不安から、「この痛みは自分ではどうしようもできない」、「持病だからもう治らない」といった痛みの体験を否定的に考えてしまう考え方(破滅的思考)に陥ると、不活動、抑うつに伴う社会生活の適応障害を招き寄せる

 

この不安→破局的思考→過剰回避行動……という悪循環が痛みの慢性化への道。

 

そこで、当院では痛みの主原因を見極めるための判断基準として「ここが痛いと指差せるかどうか(ワンフィンガーサイン)の有無」と「特定の姿勢で再現性のある痛みが誘発されるか(必ず同じ姿勢をすると同じ場所が痛いかどうか)」を重視する。

 

「ここが痛い」と指し示される場合にまず疑うのは勿論、肉体的原因による痛みである。

 

一方、「ここが痛い」という部位がはっきりしない場合ほど、慢性化に注意を払った精神的な評価やケアが求められることが多い。

 

“ワンフィンガーサイン”の有無や特定の動作や姿勢による痛みの再現性は、先述した「破局的思考→活動量の低下、抑うつなどの人生の質の低下」という悪循環に陥る可能性を推し量る目安になる。

 

もしあなたが今、慢性的な痛みに悩まされているなら、その根本改善のカギは「破局的思考=痛みに対する否定的な考え方や捉え方」にある可能性がある。

 

まず、当院で正しい知識を得て、破局的思考を払拭する。

 

その上で、「痛みを自分でマネジメントする」という発想に切り替えることにより、今よりも確実に人生の質を上げていただきたい。

 

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