2020年07月21日
おばちゃん節炸裂のパワフル子育て論
ブログ
こんにちは、兵庫県伊丹市の西田鍼灸療院です。伊丹市内を中心に尼崎市・豊中市をはじめとする阪神・北摂地区の患者様のお身体の悩みを「根本改善」に導く「根本治療」の鍼灸を提供しております。
今回ご紹介したい本は、『親がやったらあかん!80歳“おばちゃん”の野球チームに学ぶ、奇跡の子育て』棚原安子(集英社)
著者・棚原安子さんは夫の長一さんと大阪・吹田市で活動する少年野球チーム・山田西リトルウルフを1972年に創設し、これまで1200名以上のOB・OGを送り出し、プロ野球選手も一人(オリックス・バッファローズのT・岡田)つける輩出する関西屈指の強豪チームに育てあげた。
山田西リトルウルフは、少子化による野球競技人口、少年野球チームの減少が囁かれる中、現在も140名以上の団員を誇り、その数は「日本一」の声もある。
著者はチーム発足当初より、指導する子供たちやその保護者、一緒に働くコーチたちに監督とは呼ばせず、“おばちゃん”の肩書きで通している。
それが、権威や権力を嫌うおばちゃんの指導スタイル!
おばちゃんは80歳の今も、現役指導者としてノックバットを手に軽快にグラウンドを走り回る。
おばちゃんは、ウルフの一番の目的は強くなることでも、プロ野球選手を育てることではなく、世の中で働ける子を育てること、つまり「野球を通しての人間作り」だと断言する。
そのモットーは「①礼儀正しい人になる/②友情を大切にする/③野球技術を身につける」というもので、あくまでも技術は最後だというところが肝である。
おばちゃんの持論は、「人としての基礎・基本が出来上がるのは、生まれてから小学校卒業までの12年間」。
そして人としての基礎・基本を身につける第一歩が、「自分のことは、自分でやる」ということ!
おばちゃんは小学一年生でウルフに入ってきた子に必ずこう言う。
「ペット生活は今日からやめなあかんで。親に何でもやってもらってきた生活はここまで。これからは自分で出来ることは自分でやりなさい」
具体的に何をやるかといえば、ユニホームの洗濯、食器の準備や後片付け、練習用のお茶を沸かすことなどだが、同時に、身につけておくべき常識として箸と茶碗の正しい持ち方、挨拶と返事、固定電話での話し方といったものを覚えさせる。
おばちゃんの口癖は、「減らん体を動かせ!」
やらされる発想ではなく、自分から動くという発想。
出来ることは何でもしようと常に体を動かす中で、減らん体を動かす習慣が身についていく。
こんな12歳までに身につけた習慣がその後の人生に大きく影響するがゆえに、この時期の「しつけ」が何より大切だと断言する。
図らずもコロナ危機で親子で過ごす時間が劇的に増えた今こそ子育てのチャンスと捉え、家庭の手伝いを通じて子供たちの成長を促して欲しいとおばちゃんは提言する。
またおばちゃんは、自分が学生時代に受けたいじめの中で、何度も心ない言葉によって傷つけられた経験を踏まえ、子供たちやその保護者に繰り返し訴える!
「自分が言われてイヤなことは言うな、されてイヤなことはするな」
「嫌味、皮肉、一言多い言葉を使わないようにしよう」
言葉とは使い方次第で人の心に一生消えない傷を負わせる一方、人を笑顔にしたり、勇気づけたり、こじれた関係を修復するような力を持つゆえに、慎重に取り扱わないといけないと強調する。
本書は、1200人の卒団生と5人の我が子を育ててきたおばちゃんの経験に裏打ちされた知恵の缶詰のような本である。
地域コミュニティの消滅と核家族化、少子化の進行に従い、子育てに戸惑う時代の要請が本書を生み出した。
一人でも多くの子供が社会で生き抜く力を身につけるために、パワフルな“おばちゃん”の教えに耳を傾ける時が来たのである。
今回ご紹介したい本は、『親がやったらあかん!80歳“おばちゃん”の野球チームに学ぶ、奇跡の子育て』棚原安子(集英社)
著者・棚原安子さんは夫の長一さんと大阪・吹田市で活動する少年野球チーム・山田西リトルウルフを1972年に創設し、これまで1200名以上のOB・OGを送り出し、プロ野球選手も一人(オリックス・バッファローズのT・岡田)つける輩出する関西屈指の強豪チームに育てあげた。
山田西リトルウルフは、少子化による野球競技人口、少年野球チームの減少が囁かれる中、現在も140名以上の団員を誇り、その数は「日本一」の声もある。
著者はチーム発足当初より、指導する子供たちやその保護者、一緒に働くコーチたちに監督とは呼ばせず、“おばちゃん”の肩書きで通している。
それが、権威や権力を嫌うおばちゃんの指導スタイル!
おばちゃんは80歳の今も、現役指導者としてノックバットを手に軽快にグラウンドを走り回る。
おばちゃんは、ウルフの一番の目的は強くなることでも、プロ野球選手を育てることではなく、世の中で働ける子を育てること、つまり「野球を通しての人間作り」だと断言する。
そのモットーは「①礼儀正しい人になる/②友情を大切にする/③野球技術を身につける」というもので、あくまでも技術は最後だというところが肝である。
おばちゃんの持論は、「人としての基礎・基本が出来上がるのは、生まれてから小学校卒業までの12年間」。
そして人としての基礎・基本を身につける第一歩が、「自分のことは、自分でやる」ということ!
おばちゃんは小学一年生でウルフに入ってきた子に必ずこう言う。
「ペット生活は今日からやめなあかんで。親に何でもやってもらってきた生活はここまで。これからは自分で出来ることは自分でやりなさい」
具体的に何をやるかといえば、ユニホームの洗濯、食器の準備や後片付け、練習用のお茶を沸かすことなどだが、同時に、身につけておくべき常識として箸と茶碗の正しい持ち方、挨拶と返事、固定電話での話し方といったものを覚えさせる。
おばちゃんの口癖は、「減らん体を動かせ!」
やらされる発想ではなく、自分から動くという発想。
出来ることは何でもしようと常に体を動かす中で、減らん体を動かす習慣が身についていく。
こんな12歳までに身につけた習慣がその後の人生に大きく影響するがゆえに、この時期の「しつけ」が何より大切だと断言する。
図らずもコロナ危機で親子で過ごす時間が劇的に増えた今こそ子育てのチャンスと捉え、家庭の手伝いを通じて子供たちの成長を促して欲しいとおばちゃんは提言する。
またおばちゃんは、自分が学生時代に受けたいじめの中で、何度も心ない言葉によって傷つけられた経験を踏まえ、子供たちやその保護者に繰り返し訴える!
「自分が言われてイヤなことは言うな、されてイヤなことはするな」
「嫌味、皮肉、一言多い言葉を使わないようにしよう」
言葉とは使い方次第で人の心に一生消えない傷を負わせる一方、人を笑顔にしたり、勇気づけたり、こじれた関係を修復するような力を持つゆえに、慎重に取り扱わないといけないと強調する。
本書は、1200人の卒団生と5人の我が子を育ててきたおばちゃんの経験に裏打ちされた知恵の缶詰のような本である。
地域コミュニティの消滅と核家族化、少子化の進行に従い、子育てに戸惑う時代の要請が本書を生み出した。
一人でも多くの子供が社会で生き抜く力を身につけるために、パワフルな“おばちゃん”の教えに耳を傾ける時が来たのである。
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