2020年07月06日
スピリチュアル・ペイン
ブログ
こんにちは、兵庫県伊丹市の西田鍼灸療院です。伊丹市内を中心に尼崎市・豊中市をはじめとする阪神・北摂地区の患者様のお身体の悩みを根本改善に導く根本治療の鍼灸を提供しております。
東洋医学では、病因を「外因」、「内因」、「不内外因」という三つのカテゴリーに分類している。
外因とは、外部要因にもとずくもの。例えば、生活の不摂生(睡眠不足、暴飲暴食など)や気候変化(気温や湿度、寒暖など)、交通事故など物理的侵襲、コロナ禍のようなウイルス感染が挙げられる。
内因とは、内部要因にもとずくもの。精神性ストレスによる鬱病や心身症がその代表例である。
不内外因とは、それ以外のものを指す。
一方痛みは、近代ホスピスの創始者シシリー・ソンダースの分類によると、大きく分けて四つの種類がある。身体的痛み、精神的痛み、社会的痛み、そしてスピリチュアル・ペインである。
身体的痛みについての説明は不要だろう。これは主に外因のよるもので、物心ついた時からおなじみの怪我や熱を出したりした時に感じる身体の直接的な痛みである。
精神的痛みとは、内因によるもので、不安や恐怖、怒りや鬱などの心の痛みを指す。
社会的痛みとは、失業や家庭不和、離婚、愛する者との死別など社会的に孤立したり、経済的に困窮したりすることによる痛みである。謂わばこれは、不内外因による痛みと言えよう。この中で気になるのは、スピリチュアル・ペインである。スピリチュアル・ペインとは直訳すると「魂の痛み」、「霊的な痛み」であるが、日本語にぴったりな表現がないため、英語をそのまま使っていることが多い。
これは、「自分の人生の意味は一体何だったんだろう」と考えたり、自分のの存在が無に帰すことを想像して絶望してしまうことなどを意味し、感情よりもっと奥深くにある魂の痛みと捉えられる。
精神的痛みは、生きていく上での人生の一部についての「内因」の痛みだが、スピリチュアル・ペインは、「外因」、「内因」、「不内外因」が三位一体となり、自分の人生全体に及ぶ苦しみである。
当院のように、日頃から人の話を聞く仕事をしていれば、そういう痛みを人から告白されることも多く、どこか馴染み深いと思えるものなのだが、当の本人たちは「霊的痛み」を抱えているとは意識していないことが多い。知らないうちに抱え持ってしまう痛みなのかもしれない。
スピリチュアル・ペインとは、「宗教的痛み」と言い換えてもいい。
病を得ると、人はその困難に何かしらの意味を求めてしまう。
自分の痛みの意味、苦しみの意味。
人は意味のないことに耐えることができない。
だからこそ、自分の生き方を見直してみたくなる。
なぜ、病になってしまったのだろうか。
今までの生き方が間違っていたからではないのか。
本当にこの生き方で良かったのか。
自分には別の道があったのではないか。
こんな自問自答の末に、心も身体も全て委ねる宗教的な大いなる存在が欲しくなり、それにすがりつきたくなる。
未曾有のコロナ禍に見舞われた今、この傾向はますます強まるであろう。
当院にとっても難しい時代の到来である。
「スピリチュアル・ペイン」は、医療では緩和できない人間存在そのものに関わる根源的な苦しみなのかもしれないが、当院は「魂の痛み」には「魂の癒し」が絶対的に必要だと信じて向き合いたい。
そのための自己研鑽を惜しむつもりはない!
当院の挑戦は続いていく!
東洋医学では、病因を「外因」、「内因」、「不内外因」という三つのカテゴリーに分類している。
外因とは、外部要因にもとずくもの。例えば、生活の不摂生(睡眠不足、暴飲暴食など)や気候変化(気温や湿度、寒暖など)、交通事故など物理的侵襲、コロナ禍のようなウイルス感染が挙げられる。
内因とは、内部要因にもとずくもの。精神性ストレスによる鬱病や心身症がその代表例である。
不内外因とは、それ以外のものを指す。
一方痛みは、近代ホスピスの創始者シシリー・ソンダースの分類によると、大きく分けて四つの種類がある。身体的痛み、精神的痛み、社会的痛み、そしてスピリチュアル・ペインである。
身体的痛みについての説明は不要だろう。これは主に外因のよるもので、物心ついた時からおなじみの怪我や熱を出したりした時に感じる身体の直接的な痛みである。
精神的痛みとは、内因によるもので、不安や恐怖、怒りや鬱などの心の痛みを指す。
社会的痛みとは、失業や家庭不和、離婚、愛する者との死別など社会的に孤立したり、経済的に困窮したりすることによる痛みである。謂わばこれは、不内外因による痛みと言えよう。この中で気になるのは、スピリチュアル・ペインである。スピリチュアル・ペインとは直訳すると「魂の痛み」、「霊的な痛み」であるが、日本語にぴったりな表現がないため、英語をそのまま使っていることが多い。
これは、「自分の人生の意味は一体何だったんだろう」と考えたり、自分のの存在が無に帰すことを想像して絶望してしまうことなどを意味し、感情よりもっと奥深くにある魂の痛みと捉えられる。
精神的痛みは、生きていく上での人生の一部についての「内因」の痛みだが、スピリチュアル・ペインは、「外因」、「内因」、「不内外因」が三位一体となり、自分の人生全体に及ぶ苦しみである。
当院のように、日頃から人の話を聞く仕事をしていれば、そういう痛みを人から告白されることも多く、どこか馴染み深いと思えるものなのだが、当の本人たちは「霊的痛み」を抱えているとは意識していないことが多い。知らないうちに抱え持ってしまう痛みなのかもしれない。
スピリチュアル・ペインとは、「宗教的痛み」と言い換えてもいい。
病を得ると、人はその困難に何かしらの意味を求めてしまう。
自分の痛みの意味、苦しみの意味。
人は意味のないことに耐えることができない。
だからこそ、自分の生き方を見直してみたくなる。
なぜ、病になってしまったのだろうか。
今までの生き方が間違っていたからではないのか。
本当にこの生き方で良かったのか。
自分には別の道があったのではないか。
こんな自問自答の末に、心も身体も全て委ねる宗教的な大いなる存在が欲しくなり、それにすがりつきたくなる。
未曾有のコロナ禍に見舞われた今、この傾向はますます強まるであろう。
当院にとっても難しい時代の到来である。
「スピリチュアル・ペイン」は、医療では緩和できない人間存在そのものに関わる根源的な苦しみなのかもしれないが、当院は「魂の痛み」には「魂の癒し」が絶対的に必要だと信じて向き合いたい。
そのための自己研鑽を惜しむつもりはない!
当院の挑戦は続いていく!
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