2020年06月04日
女の「コロナ疲れ」
ブログ
こんにちは、兵庫県伊丹市の西田鍼灸療院です。伊丹市内を中心に尼崎市・豊中市をはじめとする阪神・北摂地区の患者様のお身体の悩みを「根本改善」に導く「根本治療」の鍼灸を提供しております。
緊急事態宣言下、外出自粛要請による休校や在宅ワークは「コロナ疲れ」と呼ばれる体調不良を多くの人々にもたらした。
特に、その数は既婚女性に顕著である。
それは、自粛生活を強いられた家族成員の在宅時間の増加に比例した妻の家事負担の増加が、大きな要因と思われる。
つまり、主婦の「コロナ疲れ」とは、家庭内疲労のこと!
「男は仕事、女は家庭」という固定的な性別役割分業が、男性の家事・育児参加を短時間で、尚且つ限定的なものにする。
しかも、中には非協力的であるばかりでなく、横柄で威張り散らす者もいて、もはや妻にとって夫の存在は「目障り」で、「邪魔者」でしかなく、ストレスのもとというしかない。
そんな邪魔者である夫を妻は、「粗大ゴミ」、「濡れ落ち葉」と揶揄する。
そして「亭主元気で留守がよい」と口を揃える。
妻の鬱屈の最大の要因は、自分で自分の人生や生活をコントロールする手段に乏しい点に求められよう。
実際、主婦の仕事とは、家族のために体を空けておくことに眼目がある。
主体的に何かをすること以上に、誰かのために家や地域に留まることが、主たる業務だ。
24時間誰かのために時間を差し出すことが求められている既婚女性たちの唯一の「休憩時間」
は、家族のいない時間である。
夫が職場に行っている時や、子どもたちが学校などに行っている時しか休むことが出来ない。
既婚男性は、妻が外で働いていてもいなくても、家事の時間はそれほど変わらない。
つまり夫の在宅は妻の家事の助けにならないどころか、夫の在宅時間は妻のケアワーク時間ということになる。
「亭主元気で留守がいい」は、束の間の休憩時間がもっと長ければいいのに…と願う女性たちの本音だ。
ストレスの元凶である夫が妻の健康にもたらす悪影響は、これまでもいろいろ報告されている。
心療内科医・黒川順夫は、夫の定年退職後妻が様々な体調不良を起こす現象を「主人在宅ストレス症候群」と名付けた。
同タイトルの書籍は1993年に発刊され、大きな話題を呼んだ。
その中で興味深い事例が報告されている。
例えば、定年退職後一日中夫が在宅するようになり、妻が十二指腸潰瘍を発症したケースや、脱サラして自宅に事務所を開設した夫が常に一緒にいるようになり、妻に不安神経症が出るようになったケース。さらに慢性肝炎を患っていた妻が夫の単身赴任でみるみる良くなったものの、夫の単身赴任期間が終了して帰ってきたら再び悪化したケースなど、明らかに夫と共にいることそのものが妻の健康を損なっているケースが挙げられている
類似の指摘をしたのは、医学者・石蔵文信で、夫がいることが妻の体調不良につながるケースを「夫源(ふげん)病」と、これまた衝撃的な名称で呼んだ。
もちろん、「粗大ゴミ」も「濡れ落ち葉」も、夫にすれば不本意であろう。
身を粉にして妻子のために働き、長年苦労してローンを返済して手に入れたマイホームで寛いでいて、「粗大ゴミ」扱いとは何たること…と思うのは、至極当然である。
しかし、「亭主元気で留守がいい」は、妻たちの本音の大海からこぼれ落ちた一滴である。
アフター・コロナは我々の生活様式や価値観に大きな転機をもたらす。
すっかり定着、標準化されるであろうテレワークをはじめとするオンライン社会の到来は、このような問題の温床になりかねない。
その意味で、古くて新しい問題と言えよう!
男性はこの本音の一滴を真摯に受け止め、「亭主元気で留守がいい」という現状を見直し、「女房元気で機嫌がいい」社会実現に心を砕く必要がある。
現在当院では、コロナ応援キャンペーン(〜6/30)を実施している。
当院の施術が、自粛生活で疲れた「こころ」と「からだ」を癒す一助になれば幸甚である。
緊急事態宣言下、外出自粛要請による休校や在宅ワークは「コロナ疲れ」と呼ばれる体調不良を多くの人々にもたらした。
特に、その数は既婚女性に顕著である。
それは、自粛生活を強いられた家族成員の在宅時間の増加に比例した妻の家事負担の増加が、大きな要因と思われる。
つまり、主婦の「コロナ疲れ」とは、家庭内疲労のこと!
「男は仕事、女は家庭」という固定的な性別役割分業が、男性の家事・育児参加を短時間で、尚且つ限定的なものにする。
しかも、中には非協力的であるばかりでなく、横柄で威張り散らす者もいて、もはや妻にとって夫の存在は「目障り」で、「邪魔者」でしかなく、ストレスのもとというしかない。
そんな邪魔者である夫を妻は、「粗大ゴミ」、「濡れ落ち葉」と揶揄する。
そして「亭主元気で留守がよい」と口を揃える。
妻の鬱屈の最大の要因は、自分で自分の人生や生活をコントロールする手段に乏しい点に求められよう。
実際、主婦の仕事とは、家族のために体を空けておくことに眼目がある。
主体的に何かをすること以上に、誰かのために家や地域に留まることが、主たる業務だ。
24時間誰かのために時間を差し出すことが求められている既婚女性たちの唯一の「休憩時間」
は、家族のいない時間である。
夫が職場に行っている時や、子どもたちが学校などに行っている時しか休むことが出来ない。
既婚男性は、妻が外で働いていてもいなくても、家事の時間はそれほど変わらない。
つまり夫の在宅は妻の家事の助けにならないどころか、夫の在宅時間は妻のケアワーク時間ということになる。
「亭主元気で留守がいい」は、束の間の休憩時間がもっと長ければいいのに…と願う女性たちの本音だ。
ストレスの元凶である夫が妻の健康にもたらす悪影響は、これまでもいろいろ報告されている。
心療内科医・黒川順夫は、夫の定年退職後妻が様々な体調不良を起こす現象を「主人在宅ストレス症候群」と名付けた。
同タイトルの書籍は1993年に発刊され、大きな話題を呼んだ。
その中で興味深い事例が報告されている。
例えば、定年退職後一日中夫が在宅するようになり、妻が十二指腸潰瘍を発症したケースや、脱サラして自宅に事務所を開設した夫が常に一緒にいるようになり、妻に不安神経症が出るようになったケース。さらに慢性肝炎を患っていた妻が夫の単身赴任でみるみる良くなったものの、夫の単身赴任期間が終了して帰ってきたら再び悪化したケースなど、明らかに夫と共にいることそのものが妻の健康を損なっているケースが挙げられている
類似の指摘をしたのは、医学者・石蔵文信で、夫がいることが妻の体調不良につながるケースを「夫源(ふげん)病」と、これまた衝撃的な名称で呼んだ。
もちろん、「粗大ゴミ」も「濡れ落ち葉」も、夫にすれば不本意であろう。
身を粉にして妻子のために働き、長年苦労してローンを返済して手に入れたマイホームで寛いでいて、「粗大ゴミ」扱いとは何たること…と思うのは、至極当然である。
しかし、「亭主元気で留守がいい」は、妻たちの本音の大海からこぼれ落ちた一滴である。
アフター・コロナは我々の生活様式や価値観に大きな転機をもたらす。
すっかり定着、標準化されるであろうテレワークをはじめとするオンライン社会の到来は、このような問題の温床になりかねない。
その意味で、古くて新しい問題と言えよう!
男性はこの本音の一滴を真摯に受け止め、「亭主元気で留守がいい」という現状を見直し、「女房元気で機嫌がいい」社会実現に心を砕く必要がある。
現在当院では、コロナ応援キャンペーン(〜6/30)を実施している。
当院の施術が、自粛生活で疲れた「こころ」と「からだ」を癒す一助になれば幸甚である。
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