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2020年05月11日

乾燥休眠ーサボテンの生存戦略に学ぶ

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こんにちは、兵庫県伊丹市の西田鍼灸療院です。伊丹市内を中心に尼崎市・豊中市を中心とする阪神・北摂地区の患者様のお身体の悩みを「根本改善」に導く「根本治療」の鍼灸を提供しております。

今回は、砂漠という過酷な環境下における多肉植物・サボテンの生存戦略の考察を通して、現在コロナ禍に見舞われている我々の身の処し方に言及したい。

『砂漠』という文字は本来、『沙漠』と表記するのが正しい。

『沙』とは、水が少なくて砂利や砂で覆われているという意味だから、水が乏しくて乾燥し荒れ果てている地を「『沙漠』と言った訳で、『砂漠』は戦後の漢字制限に拠ったに過ぎない。

多肉植物とは、植物の茎葉、時には根部が水分や養分を多量に蓄えて肥厚している植物を意味する。

まさに、サボテンはカラダのどこかを目立って肥厚させて、そこに蓄えた養分や水分を出来るだけ無駄に蒸散させないで長く保留していくような仕組みを持って生きている植物で、そういう貯水体制や蒸散抑制のからくりが、一年のうち非常に長期間、雨が降らないで乾燥する『沙漠』において、それに対抗して生きることを可能にする。

ご承知の通り、このような植物が自生する沙漠地帯には、雨期と乾燥期があり、大体規則正しく循環している。

つまり、一定の比較的短い期間に雨が降り、後の期間は雨の無い乾燥期が続く訳である。

植物は原則として、雨期に種子から自然に発芽して繁殖成長する。

乾燥期には根は吸水活動をやめて生長を休止し、その間、雨期に吸収して蓄えて置いた水分を利用して生きている。

このような状態を『乾燥休眠』と称するのだが、サボテンは、原産地に自生する自然の状態では、一年のうち必ずある期間は、乾燥休眠して過ごす習慣を持っていて、同時に又、それに適応した体組織や生理を持っている訳である。

緊急非常事態発令下、あらゆる活動が自粛制限された『休眠状態』にある我々には、このサボテンの『乾燥休眠』という強かな生存戦略を範とした理性的な行動が求められる。

コロナ禍という『乾燥休眠』に見舞われている今こそ、焦らず、じっくり、これまで蓄え置いた養分ともいうべき人類の叡智を総動員してこの難局を乗り越えねばならない。

 

 

 

 

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