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2020年05月06日

文(あや)を明らかにする

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こんにちは、兵庫県伊丹市の西田鍼灸療院です。伊丹市内を中心に尼崎市・豊中市をはじめとする阪神・北摂地区の患者様のお身体の悩みを「根本改善」に導く「根本治療」の鍼灸を提供しております。

今、新型コロナウイルスという予期せぬ敵の来襲に遭い、世界中で人間活動の停滞、制限を余儀なくされている。

1日も早いワクチンの開発をはじめとする根本的治療法の確立が待たれるが、その日も遠くないと当院は確信する。

なぜなら、これまで人類にはその時々で猖獗を極めた疫病・伝染病の克服を糧として『文明』を発達させてきた実績があるからである。

文明の『文』は、字源を辿ると、『あや』または『模様』の意となっている。

『あや』とは、例えば、糸が縺れ、こんがらがり、錯綜して模様または模様のようになっている状態だが、生地の染色や、人工樹脂やガラスに彫刻された何かの形象や模様とは違って、段々とその糸の縺れやこんがりを丁寧に解きほぐしていくと模様が解消していく。

つまり、縦と横と奥行きを持った立体的空間と、時間という四つの次元に錯綜して、一方から見ると、平面上の何かの模様のように受け取れるが、これは一方から見るからであって、その間に時間と空間が挟まっていて、丁寧に順序を追ってほぐしていくと、それが一本或いは何本かの糸の続きであることが分かる。

また、例えばこれは、一つの自然的或いは人為的な現象を、ただその現象の時点でだけ見ないで、段々とその原因、成り立ち、時間の経過を辿っていくと、これまた空間と時間の中に一つの現象が現れた理屈が、解きほぐされていく。

『あや』とは、理屈としてはまだ解きほぐされていない現象或いは縺れたり、こんがらがったりして錯綜したままの状態でいる糸、こういったもので、実は文明とは、自然現象や人為現象を、ただの現象として受け取ったり、または人間の理解や納得の全く届かない、つまり、人間の叡智が一切これに干渉出来ない絶望的なものと思い込んだりしないで、それらの現象を作り上げた色々な原因を順序良く、時間と空間の次元の中で究明し、解きほぐし、理屈立てて、人間の叡智で理解し、また納得するものにする。

言葉を変えれば、文(あや)を明らかにしていく、このような人間の精神労作を文明と呼ぶものと解釈してもいいだろう。

時間を追って累積された知識が人間の生活をより良くするために応用され、文明が構築される。

そこに、その前と比べて何かの変化が行われた時に、文明によって人間の生活は開花されたというのであって、ここには人間が他の生物といたく異なった能力として持っている『生活をもっと良くする』という意力が働いたことを示している。

『生活をもっと良くする』ということはどういう意味かというと、これを素朴に、原理的に述べるならば、人間がより幸福に、健康に、平和に繁栄することに他ならない。

人類は『文明』を武器として、より良き生き方を求めて前向きに歩いて、即ち進歩して、今日の繁栄を手にした。

人類は、哺乳類動物の進化の恐らく最後の段階で地球上に出現し、文明や進歩によってその生き方を時間の経過につれていたく変化させていく力のある、不思議な能力持つ動物となった。

そして、先述した文(あや)を明らかにするー立体的な空間と時間という四つの次元の中で、縺れ合いこんがらがり錯綜するした理屈の糸を、段々と根気良く解きほぐして、その複雑な仕組みを理解し、納得するーという唯一絶対人類が持ち得た能力を駆使して、幾多の障壁を乗り越えてきた。

人類は新型コロナウイルスなどいとも容易く駆逐し、さらに進化し続けるだろう!

 

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