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2019年11月22日

内なる治癒力を覚醒させる「癒しの技」

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こんにちは、兵庫県伊丹市の西田鍼灸療院です。伊丹市内を中心に尼崎市・豊中市などの患者様に身体の悩みを「根本改善」する「根本治療」の鍼灸を提供しております^_^

東洋の伝統医学は一貫して、病気の発症と経過には心因的要因が介在しているという考え方をとってきた。
しかしながら、このような考え方が西洋医学の関心を引き積極的に取り入れられ始めたのは、つい最近のことである。

太古の昔から人類は、医学的に説明出来ない『奇跡的な治癒例』を見聞するたびに、顕微鏡で見えず、レントゲンにも写らず、血液検査でも明らかにならないが、病気の「癒し」に関係するある要素が存在することに気づいていた。
これは患者のこころの中に潜む心構えや感情といった微妙な要素であり、からだが病気に対して反応する際に重要な影響を与えるものであるということである。
「感情が我々のからだに影響を与え得る」という考え方は長く俗説でしかなかったが、その後の幾多の研究によって、「脳」と「行動」と「免疫系」の間に相互関係が有り、心理社会的ストレスに伴って起こる免疫系の変化が、臨床的に重要な意味を持つことが明らかにされた。
すなわち、感情や心構えが病気の治癒や健康に大きな影響を与えていることが科学的に実証されてきたのである。

その結果をまとめると、
⑴感情と健康は密接な関連性を持つ

⑵無数の感情的、身体的要因が健康と病気に影響を与えている可能性がある。

⑶肯定的な心構えが生物的な効果をもたらさない場合でも、患者の生活をより快適にすることには役立っている。

⑷人生でしばしば起こるパニック状態は、それ自身が破壊的であり、効果的な治療を阻害する可能性がある。

例えば、「がん性格」というものが存在し、ある種の性格特性(=生活の中での試練やストレスを上手に処理できない)を持った人はがんの発症率が高いことが報告されている。
「悲嘆が健康を害する」という仮説を確かめるために、配偶者を失った直後の人の血液を検査したところ、深い悲しみに打ちひしがれた人の免疫細胞群は微生物の侵襲に対する反撃能力が低下することがわかった。
このことから、健康と病気を知るためには、からだの自己防衛システム、つまり免疫系への深い理解が不可欠であると言わざるを得ない。
ただ、免疫系は非常に複雑なシステムで、このテーマに精通するだけで一生の仕事に成り得るものである。
しかも、我々臨床家はただ知っているだけでは駄目で、どう実際の施術に反映させられるかが重要になる。

免疫系とは、人間が本来備えている「内なる治癒力」のことである。
病の予防と克服は、これをいかに覚醒させ、賦活させるかにかかっているが、その方法の一つに我々臨床家の「癒しの技」がある。

科学的治療法の発達は、医師の関心を患者よりむしろ病気そのものに向けさせ、医師と患者との距離を引き離す結果となった。

ここに言う「癒しの技」とは身体を細分化し、定量計測・評価することで成り立つ現代医療の中で、その地位を次第に追われていったものである。

真の「癒しの技」とは単にその技術の巧緻ではなく、深い人間理解に基づく全人的なものでなければならない。

施術者のこころのこもった「癒しの技」は免疫系を総動員させる偉大な力を持っている。

施術者の信念の力が、患者様を「根本改善」に導く「根本治療」を可能にする不思議な効果をもたらすのである。

当院はこれからも「癒しの技」の習熟に向け、一層の研鑽を積む所存である。

皆さまのますますのご指導、ご鞭撻を乞うものである。




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